★詰め物・被せ物はなぜ取れる? | 八王子市大塚の歯医者 入れ歯・インプラント・矯正 あきいけ歯科

★詰め物・被せ物はなぜ取れる?

2024年4月2日

こちらのページをご覧になっているという事は

過去に歯医者で治療した詰め物・被せ物が

突然取れてしまったのでしょう

取れてしまった部分の歯科治療は

どのくらい前に行ったか覚えていますか?

思い出せないくらい前の場合

今回取れてしまったのは必然的と言えます

ここでは、なぜ治療が完了した詰め物・被せ物が取れてしまうのか

について知ることができます

 

歯の治療完了は一生の健康を保証するものではありません

数年ぶりにご来院される方からお話を聞いていると、「治療完了=一生問題が起きない」と勘違いをされている方が一定数居られます。

虫歯でも歯周病でも、治療完了は今起きている問題が解決したという事であって、未来の問題を完全に無くすことはできません。

未来の問題を無くすためには、定期的なレントゲン撮影やクリーニングなどを行い、問題の予防と早期発見が大切です。

 

治療に使用する素材自体にも寿命があり、毎日の咀嚼や歯ぎしりなどで劣化もします。

少しでも自分の歯の部分(根っこだけでも)が残っていれば、新たなむし歯が発生することもあります。

自分の歯でもインプラントでも、清掃が不十分だと歯周病が発生します。

 

一度問題が起こり治療した歯は、定期的なメンテナンスや状態の観察が必要です。

 

詰め物・被せ物の素材

詰め物

・一般的な白い樹脂 コンポジットレジン(保険適用) 【現在作成中】

ハイブリットセラミックのグラディアダイレクト(保険適用外)

被せ物

一般的な銀歯(保険適用)

プラスチックの白いかぶせ物CAD/CAM冠(保険適用)

ジルコニアセラミック(保険適用外)

 

虫歯の再発

治療で虫歯を完全に取り去っても、虫歯の原因菌は常にお口の中に存在しています。

清掃が不十分で食べカスやプラーク(細菌の塊)が溜まってしまえば、そこからむしばが発生することがあります。

>>虫歯の原因

>>虫歯の進行と治療

また、詰め物や被せ物が劣化で欠けてしまったり、歪んでしまったりすることがあります。

そのような場合、歯の表面の頑丈な物質とは違う、非常に柔らかく脆い内側が露出することになり、詰め物や被せ物の下に虫歯菌が侵入して繁殖することがあります。

>>虫歯の再発(二次カリエス)

 

このような虫歯の発生により、詰め物や被せ物の接着が弱くなったり浮き上がることで、突然詰め物や被せ物が外れてしまう事態が起こります。

 

詰め物・被せ物が取れないようにするには

1,口の中を清潔に保つ

歯磨きの正しいやり方を身に付け、こまめに丁寧な清掃を心がけると良いでしょう。

また、歯周ポケット内の汚れや歯石は歯ブラシで落とすことができません。

定期的に歯医者でクリーニングを行うことで、自分では落とせない汚れや、十分に磨けていないところのケアができます。

 

2,デンタルフロス・糸ようじの使用方法に注意する

口の中を清潔に保つためには、歯ブラシだけの清掃では足りません。

デンタルフロスや糸ようじの様な歯間清掃用品の併用をお勧めしていますが、不適切な使用方法によって詰め物・被せ物が取れてしまう事があります。

>>歯間清掃用品について

歯間から取り出す時は、デンタルフロスなら片手を離して抜き取り、糸ようじなら詰め物・被せ物の縁に引っかからないよう注意深く取り出す必要があります。

 

3,治療から数年たっているものはやり替える

それぞれの素材の寿命や劣化具合を考え、突然取れてしまう前にやり替えることをお勧めしています。

詰め物・被せ物が取れると、強い痛みを感じたり、食事が不便に感じたりすると同時に、歯の内側の弱い部分を晒し続けることになります。

取れてしまってすぐに歯医者に駆け込んでも、歯の状態や選ぶ素材によっては即日治療が完了できないことがあります。

応急処置で数日過ごすことになってしまうので、突然取れるようなことが無いよう、欠けたり歪んで浮いている詰め物・被せ物が無いか歯医者で見てもらい、早めにやり替えましょう。

 

4,やり替えの素材を考える

古い詰め物・被せ物をやり替える時には、次のやり替えを考えてください。

寿命の短い素材を選んだ時、この先何度やり替えることになるでしょうか。

詰め物・被せ物のやり替えは、ただそれを交換するのではなく、歯の悪い部分も削っています。

つまり、やり替えの回数が多ければ多いほど自分の歯を削って減らすことになるのです。

少しでも長持ちする、虫歯再発リスクの少ない素材を選ぶことで、突然詰め物・被せ物が取れることを防ぐだけでなく、自分の歯を守ることに繋がります。

また、金属を使った治療は金属アレルギーの発生の要因にもなるとされています。

健康面でも素材選びは慎重に行うと良いでしょう。

>>金属アレルギー

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