むし歯の発生と進行を防ぐ「フッ素」 | 八王子市大塚の歯医者 入れ歯・インプラント・矯正 あきいけ歯科

むし歯の発生と進行を防ぐ「フッ素」

2023年11月19日

フッ素はむし歯の発生と進行を防ぐ3つの働きをします。

  1. 歯の質を強くする
  2. 菌の活動を抑える
  3. エナメル質の補修を促進する

 

※本ページではフッ化物、フッ素化合物を「フッ素」と表現します。

 

フッ素はどんなもの?

フッ素は身近にたくさん存在しています。

ほとんどの食品に含まれており、土・川・海・動植物などあらゆる所に存在しているミネラルです。

フッ素は必ず他の物質と結びついて存在しています。

(ナトリウムと結びついたフッ化ナトリウム、カルシウムと結びついたフッ化カルシウムなど)

多くの実験で安全性の確認がされており配合量にも規定がありますが、幼児への使用や大量の誤飲には注意が必要です。

通常の使用量、使用法では健康上の問題はありません。

特に小さなお子様への使用を考えている場合は、安全のため使用を始める前に歯科医院に相談することをおすすめします。

 

 

1,歯の質を強くする

歯の表面を覆うエナメル質は人体組織の中で最も硬く、様々な菌から歯を守っています。

エナメル質のハイドロキシアパタイトとフッ素が反応すると、フルオロアパタイトという強力な結晶を生成します。

フルオロアパタイトは酸に強く、歯の表面が菌の出す酸によって溶けるのを防ぎます。

 

2,菌の活動を抑える

むし歯菌の酵素のはたらきを抑制して、歯を溶かす酸を作りにくくします。

 

3,エナメル質の補修を促進する

菌が出す酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。

通常この自己修復作用は菌によって邪魔されますが、フッ素によって菌の活動が抑えられることで効率よく修復されます。

 

 

フッ素の使用法

フッ素にはさまざまな使用法があります。

フッ素配合の歯磨剤、直接歯に塗るジェル、うがいをする洗口液、マウスピースに塗ってくわえるトレー法など

使用する年齢やむし歯のリスクなどを考慮し、より効果的な使用をするためには、実際にお口の中を歯科医院で見てもらう必要があります。

 

歯科医院では直接歯にフッ素を塗る方法を行います。

歯科衛生士や歯科医師が1本1本の歯にフッ素を塗り浸透させます。

 

フッ素塗布を始める年齢は乳歯が生えてきたらをお勧めします。

乳歯は永久歯と違いとても柔らかく、むし歯になりやすくなっています。

そのためフッ素で歯の質を強化し、むし歯ができるのを防ぐのが効果的です。

 

もちろん子供だけでなく大人もフッ素塗布による効果があります。

通常のむし歯予防と初期むし歯の改善のほかに、歯肉が痩せて露出した歯の根の部分のむし歯の予防にも効果的です。

歯根の表面はザラザラして柔らかい素材で、歯冠(歯ぐきから上に出ている部分)より3倍むし歯になりやすいとされています。

定期的にクリーニングとフッ素塗布を行っている患者さんはこの部分のむし歯が少ない傾向にあり、予防効果が期待できます。

 

ただし、「フッ素を塗れば絶対にむし歯にならない」という考えは間違いです。

むし歯の要因(歯磨きの仕方、食習慣、生活習慣など)の改善と合わせることで、よりむし歯になる確率を減らし、初期のむし歯を改善することが出来るのがフッ素です。

1回の使用で効果が出るのではなく、定期的な使用によって効果を発揮します。

 

フッ素配合歯磨剤

現在、市販の歯磨剤の多くにフッ素が配合されています。

フッ素の成分は「フッ化ナトリウム」「モノフルオロ酸ナトリウム」の2つが多く使われています。

フッ化ナトリウムは歯の表面ですばやく反応し初期ムシ歯の予防に効果的、モノフルオロリン酸ナトリウムはフッ化ナトリウムと比べて反応は遅いが歯の深い部分に作用するとされています。

歯科医院で使用するものに比べて、市販品のフッ素濃度は低くなっています。

歯科医院で使用する高濃度のフッ素は歯質表面の改善効果が主体、ホームケアで使用する低濃度のフッ素は歯とその周辺環境の良い状態を保持することが目的です。

 

 

日頃の口腔内の環境が良い状態でなければ、フッ素を塗ってもむし歯予防効果は薄れてしまいます。

フッ素の効果を最大限発揮させるためには、毎日のホームケアがとても大切です。

フッ素塗布の際、担当の衛生士にホームケアの方法を教えてもらいましょう!

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