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歯周病と糖尿病

2023年6月22日

糖尿病とは

血糖値(血液中に含まれるブドウ糖)が慢性的に高くなる病気のことです。

私たちは食事をすると血糖値が上がり、血糖値の上昇が感知されると膵臓から“インスリン”と呼ばれるホルモンが分泌されます。

肝臓や筋肉ではブドウ糖を“グリコーゲン”と呼ばれるエネルギー源に換え、脂肪組織では“脂肪”として、蓄える仕組みが作動します。

この仕組みが備わっているため、私たちの血糖値は飲食しても一定に保たれているのです。

 

一方、糖尿病ではインスリンの分泌量が減少したり、インスリンのはたらきが弱くなったりするため、血糖値が高い状態が続くようになります。

この状態が長期間に及ぶと全身の血管に障害が起こるようになり、重症化すると失明・腎不全・足の壊疽などの               合併症や心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こすことがあります。

世界で糖尿病とともに生きる成人(20~79歳)の数は5億3,700万人。

成人の10人に1人が糖尿病にかかっていることが分かっています。

うちほぼ半数(44.7%)は糖尿病と診断が下されていない状況にあります。

 

 

歯周病との関係

一見、糖尿病とは関係ないように思われる歯周病ですが、以前から糖尿病の合併症の一つと言われているものです。

実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています。

さらに最近では、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになっています。

 

つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっているということです。

 

歯周病も糖尿病も生活習慣病ですから、互いに深い関係があって不思議ではありません。

毎日の食生活を含めた生活習慣を見直し、歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。

口腔ケアを自分一人できちんと行うのは難しいと言われています。

少なくとも半年に一度は歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内の検査とケアを受けることが効果的です。

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