歯周病が全身に及ぼす影響 | 八王子市大塚の歯医者 入れ歯・インプラント・矯正 あきいけ歯科

歯周病が全身に及ぼす影響

2023年5月19日

歯周病の原因となるのは、歯磨きが不十分な部分などに付着するネバネバした黄白色の粘着物、プラーク(細菌の塊)です。

このプラークは時間とともに増殖し、酸素が少ない状態(歯周ポケットの中など)では酸素を嫌う嫌気性菌が多くなります。

嫌気性菌が歯肉に攻撃を仕掛けて身体の中に侵入しようとし、身体は菌をやっつけて侵入を抑えようと攻撃します。

これが、歯周病のはじまりで、歯肉の炎症・出血・腫れなどの症状が現れます。

この中でも、出血は大きなサインです。

 

歯周病が及ぼす影響

出血をそのままにしておくと、歯周病菌が歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していき炎症を繰り返します。

炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因になるとされています。

炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。

歯周病と心臓病】【歯周病と脳梗塞

 

また、誤嚥により歯周病菌が肺にたどり着く場合もあり、高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎の原因となっています。

誤嚥性肺炎

 

アルツハイマー病の原因は歯周病菌のひとつ「Pジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)」が脳内に侵入し、Pジンジバリスが分泌するタンパク分解酵素である「ジンジパイン(gingipain)」が脳の神経細胞を変性させて、認知症を発症させることとされています。

また、しっかり噛めて美味しくものを食べられることは何にも代えがたい幸せです。

食事によって見た目・匂い・味・温度・食感など、脳に様々な刺激を与えることで、認知症の予防にも大きな効果があることが分かっています。

歯周病によって食事がままならない状態や、歯を失ってしまう事は認知症を加速させる要因になります。

健康な歯で、食事に制限なく好きなものを食べられることは、精神的にも肉体的にも健康へ導くことが出来ます。

 

妊娠中の女性はお口の環境が変化し、特に歯周病のリスクが高まります。

妊娠前・妊娠初期から予防と治療を行うことで、ご自身の歯と健康、赤ちゃんの健康を守る必要があります。

歯周病と妊娠

 

 

歯周病の予防・治療を行うことで、全身の様々な病気のリスクを下げることが可能になります。

あきいけ歯科医院では、「年齢を重ねても好きなものが食べられる健康な歯を守る」ことに重点を置き、日々皆さまの治療とケアを行っています。

 

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