2023年3月15日
口臭の中でも、私たち歯医者ではどうにもできないものがあります。
それは全身の病気によって発生する臭いです。
「じゃあ歯医者に行っても意味がないのではないか?」と思うかもしれません。
もちろん歯医者でこれらの病気を治すことはできないのですが、検査等の結果から病気の可能性を判断し、病院やクリニックを紹介することや、ご自身で受診されるよう促したりと、治療のためのサポートをすることが可能です。
例えば、糖尿病が進行すると体内の糖をエネルギーに変換できなくなり、代わりに脂肪を分解してエネルギーに変換するようになります。
脂肪を分解するとケトン体という物質が必要になるのですが、このケトン体の主成分「アセトン」には独特の酸っぱい臭いがあります。
結果、糖尿病の傾向がある方からは、酸っぱい口臭がするようなります。
このように、お口の臭いと体の病気には密接な関係があり、健康のバロメーターになります。