こんばんわ。
先日、6月3日に私が担当で第1回 「AA合同勉強会」を、技工士さんと当医院のスタッフ(受付、歯科衛生士、助手、歯科医師)が9人参加して行いました。
テーマは「歯科医療はどこを目指すのか」
日本の歯科医療の現状を世界の歯科疾患実態調査との比較を通して検討しました。特に、65歳から74歳までの人の比較で、日本は他の国以上に治療はされているが、喪失歯はスリランカとほぼ同じ傾向を示していました。スリランカでは治療はほとんどされていないのに喪失歯は日本と同じなのはどうしてでしょう?日本の歯科医療の質が問われます。(スタッフから)保険診療があるために安易に治療が受けられるが、治療の質や意識の低下を招いているのではないか?(スタッフと技工士さん)など積極的な意見が出されました。現在の日本では80歳での平均残存歯数は9.8本(平成17年)です。20年前で80歳で4本でした。20年間でたった5.8本しか上がっていないのはどうしたものでしょうか?80歳までの段階でどう予防しているのかがとても重要になります。予防はできないのでしょう?どう実践していったらいいのでしょうか?日本ではこのペースでいくとまだ40年以上もかかるのでしょうか?
予防の最先進国のスウェーデンでは20年前で80歳で25本残っていました。アメリカでも15本残存していました。スウェーデンでは大人は保険診療が2008年まではありませんでした。それでもきちんと管理していたのです。日本は?保険があるのに?(スタッフ)等いろいろなことが分かってきた気がします。ミニマムな侵襲で治療を心がけ、個人個人に合ったプラークコントロールプログラムを立てて、「メインテナンス」をしていけばもっともっと自分の歯が残ります。今の日本でできないわけがありません。患者さんと歯科医療サイドが真剣になって「予防」に取り組めば絶対に可能です。
当医院では「予防」に真剣に取り組んでいる結果、「歯周病」「ムシ歯」で歯を抜くケースがかなり減少しています。その代わりに増えているのが、「歯根破折」です。一番の予防は神経を抜かないことです。歯の「噛み合わせ」も特定の歯にストレスがかかりにくいように乱れた歯列を治し、良く調整をして、顎関節に不調和を起こさないようにすることです。現在では進歩してブリッジよりも取り外し式の義歯よりも歯列を保全するということではインプラントのほうが優れてきています。
全部が「予防」に繋がっているのです。これも今に始まったことではありません。分かっている先生は何十年も前から言われていることです。ただ、実践してきたかどうかのことです。
歯科医療が本気で目指すところは「予防歯科」なのだと思います。参加者全員がそう感じてくれたと思います。
また、頑張って患者さんに伝えよう!!

